巨人・原監督、丸&炭谷獲り「ダブル出馬」へ FA公示後即ラブコール
プロ野球のフリーエージェント(FA)宣言選手が14日に公示された。5選手が権利を行使し、西武・中村剛也(35)を除く4選手が移籍を視野に入れる。15日から他球団との交渉が解禁され、巨人は広島・丸佳浩外野手(29)と西武・炭谷銀仁朗捕手(31)の獲得に乗り出す。原辰徳監督(60)は公示後即ラブコールを送り、交渉の場に「ダブル出馬」する意向を示した。

数々のFA戦士のハートを射止めてきた実績が頼もしい。編成面を含めた実質的なトップを任される原監督は、熱い思いを自ら伝える意思を示した。
丸に「時が来たらアクションは必ず起こす」とし、炭谷には「ジャイアンツの一員として意思を伝えに行くということはあり得る」とした。5年ぶりV奪回へ、どうしても欲しい2人に直接出馬という誠意で訴える。
2年連続リーグMVPが有力視される丸。原監督は前政権時を回想し「若い時から彼のプレースタイルを見ていた。ジャイアンツにとって非常に魅力のある選手」とラブコールを送った。今季は打率・306、39本塁打、97打点で広島のリーグ3連覇に貢献。MVP経験者の国内FA移籍は過去6人だが、そのうち05年野口茂樹、06年小笠原道大、11年杉内俊哉の3人を原監督が交渉同席、もしくは直接電話で口説き落とした。脂の乗ったスラッガーに、5年もしくは6年で総額25億円の破格の条件を提示するもようだ。
炭谷は名前で呼び、熱いメッセージを送った。「エース(正捕手)の経験は(捕手陣に)刺激を入れる。銀仁朗も我が軍において合致した選手」。小林は今季、先発に限ると95試合止まり。来季から阿部も捕手に復帰するが、そこに炭谷も加えることができれば一層の厚みを増す。球団は3年総額6億円規模の条件を用意し、16日にも交渉の場を設けるとみられる。
村田修一、大竹寛、片岡治大らも原監督時代に獲得したFA選手だ。今回も「きちんと自分の意思は球団の方に伝えてある」とし、自ら獲得に乗り出す。