阪南大高・片岡監督が退任へ 母校を7年間指揮「悔いはありません」
◇練習試合 阪南大高3―9東邦(2018年11月24日 阪南大高 天美グラウンド)

阪南大高の片岡定治監督(60)が12月末で退任することが24日、わかった。後任には豊嶋健太部長(39)が就任する。
片岡監督は2011年11月に監督就任。阪南大高の前身である大鉄OBで、強打の三塁手として活躍した。主将を務めた76年夏は決勝でPL学園に4―6で敗戦。進学した法大では三塁手として活躍し、4年時には主将も務めた。卒業後は社会人野球の名門・東芝に進み、5年間の現役生活を送った。
春5回、夏2回の甲子園出場を誇る名門。昭和40~50年代前半にかけて「大阪私学7強」の一角を形成し、一時代を築いた。その再建を託されたが、聖地にはあと一歩届かなかった。15年秋は大阪3位で近畿大会に出場。1回戦で奈良大付を破ったが、準々決勝で龍谷大平安にコールド負けを喫し、選抜出場を逃した。
24日の練習試合・東邦戦が最後の指揮になった。来秋ドラフト上位候補の石川昂弥(2年)擁する秋の東海王者に中盤まで互角の戦いを演じた。終盤に突き放されたが、複数投手を軸にした粘りのあるチームに仕上がっている。今秋は、大阪を制した履正社と4回戦で対戦。2―3で惜敗した。
片岡監督は「なかなか母校の監督は経験できないもの。7年間も監督をさせていただき、ありがたかった。悔いはありません。後任にいい形でチームを託せる」と話した。