マリナーズ歴代ベスト25人に日本人3人 イチローは「紛れもなく殿堂入り」
佐々木主浩氏、イチロー外野手、岩隈久志投手が、米メディアからマリナーズの「歴代ベスト25」に選出されている。FOXスポーツ電子版が、「シアトル・マリナーズの歴代ロースター25人」と題した特集記事を掲載。
■米メディアが「マリナーズの歴代ロースター25人」を選出
佐々木主浩氏、イチロー外野手、岩隈久志投手が、米メディアからマリナーズの「歴代ベスト25」に選出されている。FOXスポーツ電子版が、「シアトル・マリナーズの歴代ロースター25人」と題した特集記事を掲載。マリナーズに所属した選手の中から、メジャーリーグのアクティブ・ロースターと同じ人数である25人を選び出している。
記事では「1977年、シアトル・マリナーズはエキスパンションチームとしてアメリカンリーグに加わった。エメラルドの都を本拠地とする同球団では、数多くの偉大な選手たちがプレーしてきた」と紹介。野球殿堂入りを果たしたケン・グリフィー・ジュニア、ランディ・ジョンソン、そしてアレックス・ロドリゲス、エドガー・マルティネスの名前を挙げつつ「マリナーズは1990年代半ばにはタイトル争いを繰り広げるチームとなった」と振り返っている。
さらに、「未来の殿堂入り選手、イチロー・スズキが21世紀に日本からやって来たとき、球団の歴史は進展を見せた」と言及。イチローが加入した2001年、チームはメジャータイ記録のシーズン116勝をマークし、歴史を刻んだ。この年、イチローはルーキーながら242安打、打率.350、56盗塁(全てリーグトップ)を記録し、新人王とMVPを同時受賞。2010年まで10年連続シーズン200安打を記録するなど活躍を続け、2004年にはメジャー記録の262安打をマークするなど、数々の偉業を達成。当然、歴代ロースター25人に名を連ねた。
■佐々木氏の偉大な実績も紹介、現所属選手は岩隈を含めて4人
記事では、イチローについて「紛れもない殿堂入り選手。WAR(56.8、セイバーメトリクスの指標)はマリナーズ歴代3位。打率(.322)、安打数(2533本)、三塁打数(79本)、盗塁(438個)は歴代1位。2001年ア・リーグMVP、新人王獲得。オールスター10度選出。ゴールドグラブ賞10回、シルバースラッガー賞4回獲得」と偉大な経歴を紹介している。
また、佐々木は守護神として、メジャー記録のシーズン116勝に貢献した。前年の2000年にマリナーズに加入し、メジャー新人記録(当時)の37セーブをマークしていた「大魔神」は、2001年も45セーブを記録。快進撃の立役者の1人となった。
2003年まで在籍したクローザーについて、記事では「129セーブはマリナーズ歴代1位。試合を締めた回数(201)は歴代2位。2000年に新人王獲得」と紹介している。
岩隈は2012年に加入してから、先発ローテーションを支えている。2年目の2013年には33試合登板で219回2/3を投げ、14勝6敗、防御率2.66の好成績でサイ・ヤング賞投票2位に。今季は自己最多の16勝(12敗)を挙げるなど、通算63勝37敗は勝率.630という高い数字だ。
今年で加入5年目だが、記事によると「WAR(3.7)はマリナーズ歴代8位。WHIP(1イニングあたりの四球+安打、1.084)歴代1位。防御率(3.39)歴代2位。9イニングあたりの被安打数(8.4)4位」と数々の成績でマリナーズ上位にランクイン。現所属選手では、エース右腕フェリックス・ヘルナンデス、主砲ロビンソン・カノ、カイル・シーガーも含めて計4人だけがメンバー入りしている。
■マリナーズの歴代ロースター25人は?
イチロー以外のスーパースターとしては、特集で紹介されている中でグリフィーの「殿堂入り選手。球団史上最も偉大な選手。WAR(70.4)はマリナーズ歴代1位。オールスター10度選出。1997年のア・リーグMVP。ゴールドグラブ賞10回、シルバースラッガー賞7回獲得」という圧倒的な実績が光る。
投手では、現エースのヘルナンデスが「WAR(51.4)、先発回数(359)、投球回数(2415回2/3)、防御率(3.16)はマリナーズ歴代1位。試合数(359)、WHIP(1.181)、奪三振率(8.4)歴代2位」。さらに、ランディ・ジョンソンも「殿堂入り選手。ERA+(128)、完封(19)、奪三振率(10.6)、9イニングあたりの被安打数(6.9)はマリナーズ歴代1位。WAR(39.3)、奪三振数(2162)歴代2位。勝利数(130)、投球回数(1838回1/3)歴代5位」と輝かしい数字を残したことを特筆している。
特集で選出されたマリナーズの歴代ロースター25人は以下の通りとなっている。
【投手】
フレディ・ガルシア
エリック・ハンソン
フェリックス・ヘルナンデス
岩隈久志
ランディ・ジョンソン
マーク・ラングストン
マイク・ムーア
ジェイミー・モイヤー
ジェフ・ネルソン
佐々木主浩
【捕手】
ダン・ウィルソン
デーブ・ベール
【内野手】
エイドリアン・ベルトレ
ブレット・ブーン
ロビンソン・カノ
アルビン・デービス
エドガー・マルティネス
アレックス・ロドリゲス
カイル・シーガー
オマール・ビスケル
【外野手】
ジェイ・ビューナー
マイク・キャメロン
ケン・グリフィー・ジュニア
ライル・イバネス
イチロー