日大三の「デカプリオ」2戦連発5打点もVならず
◇秋季高校野球東京都大会決勝 日大三6―8早実(2016年11月3日 神宮)

6年ぶりの優勝はならなかった。それでも、日大三の2年生主砲・金成(かなり)が、強烈な存在感を放った。1―4の5回1死一、二塁から神宮の右中間席へ同点3ラン。準決勝の都日野戦に続く2戦連発で高校通算本塁打を15に伸ばした。9回には一時勝ち越しとなる左翼線2点二塁打を放ち、4安打5打点。清宮とは対照的な大爆発にも「結果は一番良かったが、チームが負けてしまったので」と唇をかんだ。
米国人の父を持ち、1メートル93、101キロと体格に恵まれる。名前の「麗生(れお)」とその風貌から、ナインからは俳優のレオナルド・ディカプリオをもじった「デカプリオ」の愛称で親しまれる。投手で入学したが、今夏から打撃を生かして二刀流に挑戦中だ。来春センバツの出場枠は関東の5校目との争いとなるが「冬は一回りも二回りも大きくなりたい」。吉報を信じ、さらにレベルアップする。(川島 毅洋)