早実・清宮は気配りの主将 注目されても…おごらず、いばらず
◇第47回明治神宮野球大会第5日・高校の部決勝 早実6―11履正社(2016年11月15日 神宮)

早実・清宮には「主将」が似合う、と思った。天真らんまんな一面は1年生の頃から変わらないが、受け答えはさらにしっかりしてきた。
ぐいぐい引っ張るよりは気配り上手で常に周りを見ている。左肩脱臼で今大会は戦列を離れた副将・福本が明かす。「練習試合では自分が一番楽しんでいるタイプ。本当に主将できるのかなと思っていたけど、新チームになるとスローガンとか具体的なことを考えていて驚いた。注目されてもおごらないし、いばらない。仲間思い」。この日も11失点した投手陣を「都大会でもかなり抑えてもらったし、今日もテンポ良く投げてくれた」とかばう姿があった。主将として、来春にはどんなチームに仕上げてくるのか。打撃とともに楽しみにしたい。(アマ野球担当キャップ・松井いつき)