中日・与田監督 昇竜復活へ「勝つことに執念持つ」
中日の与田剛監督(53)は、徹底的に勝利にこだわる。6年連続Bクラスと低迷が続くチームを託された。再建に向けて目指す道はただ一つ。勝つことを追い求める。

「僕が入団した時は熱い時代で強さもあった。とにかく勝つんだと勝利にこだわっていた。そういう時代に戻したい」
89年ドラフト1位で入団した当時、チームを率いていたのが故・星野仙一元監督(享年70)。「闘将」と呼ばれ、常に勝ちを意識し選手を鼓舞し続けた。
闘将イズムを継承する新指揮官は、今春の沖縄キャンプで第1クールから紅白戦を行うことを明言。チーム内の競争に勝たなければ、他球団は倒せない。競争心を植え付けさせ、まずはレギュラー争いに挑ませる。
指揮官自身もすでに戦いの準備を始めている。年末年始も「じっくり見ると約束した」と選手の動きやデータなどをチェック。「頭の中でシミュレーションする」と正月気分は一切ない。
今年は黄金ルーキー・根尾も加入し注目は集まる一方。初めての監督業に「日に日に怖さと不安と闘う」と正直な気持ちを吐露する。ただ、目指すチーム像ははっきりしている。「勝つことに執念を持ったチームにしたい」。与田ドラゴンズはスローガンのごとく「昇竜復活」を目指す。