大谷 群を抜く優しさの理由 一生懸命に頑張る子供を放っておけない

 【記者フリートーク】子供に優しいのは日米問わず野球選手の共通点でもあるが、その中でもエンゼルス・大谷は群を抜くかもしれない。

エンゼルスの大谷

 小さい子供からサインを頼まれれば断れない。そんな姿をメジャーの舞台でも何度も見てきたからだ。昨年4月のロイヤルズ戦前、6歳の少年からバットをおねだりされた。ベンチに一度下がったが「悲しそうな顔だったので1本くらいはいいかな」とバットを手に再び現れ、プレゼントしていた。

 メジャーのクラブハウスは夏にリトルリーグの中継が頻繁に流れており、大谷はいつも見ていた。今オフ、日本の高校野球の話題を質問すると「(米国の)リトルリーグの選手ならちょっと知っています」と切り返されたほどだ。一生懸命に頑張る子供を放っておけない。大谷のそんな優しさが、今回の病院訪問だったと思う。(大リーグ担当・柳原 直之)